『Research-Based Web Design & Usability Guidelines』(以下、ガイドライン)は、アメリカ保健福祉省の国立癌研究所(NCI)にある通信技術部(CTB)により作成されたものです。ガイドラインは、Web コンテンツの制作に関わる人が最新で最も信頼できる証拠に基づいて判断できるように作成されました。ガイドラインは、特に情報提供サイトのデザインを想定していますが、それ以外の広範囲に及ぶ Web サイトにも適用できるものです。
誰のためのガイドライン?
このガイドラインの対象者は、まず Web デザイナー、Web サイト運営者および Web サイトの制作および運営に関わる全ての皆さんです。次に、Web デザインに関する諸問題を調査している研究者の皆さんです。この資料により、どんな調査研究が実施されてきたのか、そしてまだ調査研究がされていないのはどの部分か、を判断することができるでしょう。このガイドラインがどのように役に立つのかについての詳細は、このガイドラインの使い方をご覧ください。
なぜ NCI がガイドラインを作成したのか?
NCI(国立癌研究所)は、大きく分けて以下の3つの理由からこのガイドラインを作成しました。
- より良く、より使いやすい癌に関する情報の Web サイトを作るため。NCI は、癌患者、医療関係者、研究者および一般大衆に対して、情報を分かりやすく効率的な形で提供するように命じられています。最新の Web デザインに関する調査研究を実践的かつ利用しやすい体裁にすることは、NCI の非常にたくさんある Web サイトのデザインをよりよいものにするためには不可欠です。ガイドラインを作成するためにとられた手法は、NCI の全般的な癌情報提供の考え方と一致しています。つまり、情報を迅速に収集し、整理して、その情報を必要とする人に使いやすい体裁で提供するということです。
- 定量化された、じっくり調査された Web デザインのガイドラインを提供するため。このリソースは他のどこにも存在しません。ほとんどの Web デザインのガイドラインには、必要とされる重要な情報が欠けています。例えば、多くのガイドラインは:
- 数人の専門家の個人的な意見を基にしている
- それを裏付ける参考文献を提供していない
- 特有のガイドラインが、研究家のコンセンサスを表しているのか、あるいは1回限りの、繰り返されない研究結果からくるものなのか、について何ら明示していない
- 個々のガイドライン項目の重要度に関する情報を何ら提供していない
- 調査研究を使いやすい Web サイトの制作に最も大きな影響を与えさせるため。Web デザインには、調査研究に基づいた回答の得られない疑問が非常にたくさんあります。Web デザインおよびユーザビリティに関する論文は毎年1,000以上出されますが、これらの研究の多くは、Web デザイナーが抱く最も重要な(あるいは、最もよくある)疑問に基づいたものではありません。ガイドラインにその実証の豊富な出典と "実証度" のレーティングを示すことで、NCI は十分な確証が得られている問題を強調し、研究家の関心が最も回答が必要とされている問題に向けられることを期待しています。
参考文献の追加に貢献するには?
ガイドラインの作者は、できるだけ多くの参考文献および実証となる文書を明示しようと試みました。しかしながら、作成できなかった重要なガイドラインもありますし、該当する参考文献が紛失してしまっているケースもありました。既存のガイドライン項目に関連するオリジナルの参考文献をご存知の方、あるいは調査研究に基づいた新しいガイドライン項目の提案をお持ちの方は、webguidelines@mail.nih.govまで E メールをお送りください。
E メールには、以下の情報を必ず明記してください。
- 参考文献の情報: 著者、タイトル、発行日、出典など(ただし、書籍はオリジナルの参考文献ではないことが多いので注意してください)
- 関連するガイドライン項目
- 新しいガイドライン項目を提案する際は、ガイドラインのドラフト原稿
- 可能であれば、出典のコピー(あるいは、出典へのリンク)
これらの情報は、NCI がこのガイドラインを最新で正確な情報としてメンテナンスするのに役立ちます。

