Web サイトのデザイン、開発、そして検証においては、注意深く十分に検討すべきユーザビリティに関する問題、方法論および手順が幾つかあります。これらのうち最も重要なことは、Web サイトにとっての明快で簡潔な目標を設定すること、妥当で包括的なユーザーの要件を規定すること、Web サイトがユーザーの期待に応えていると保証すること、ユーザビリティの目標を設定すること、後から比較するために既存のサイトのユーザビリティを測定しておくこと、そして有用なコンテンツを提供すること、のような "制作工程の前" の問題を含めて、この章で解説されています。
可能な限り最高の結果を保証するために、デザイナーは広範囲に及ぶユーザー・インターフェースに関する問題を十分に検討すべきです。そして、可能な限り最高のパフォーマンスを発揮できるような Web サイトを制作しなければなりません。最新の調査研究は、Web サイトの構築を開始する最良の方法として、多くの異なる人にデザインをさせて(すなわち、並列進行のデザイン)、その上で改善を繰り返しながらデザインしていくことだと提案しています。これには、適切なユーザビリティ・テストを実施して、それにより得られた結果から Web サイトのデザインを変更していくことが必要です。
ユーザビリティ・テストを実施する際に考えるべきことが、大きく分けて2つあります。1つ目は、適切な数のテスト参加者を確保すること、そして2つ目はできるだけ "被験者のバイアス" を取り除くことです。ソフトウェア・ベースの自動的な評価ツールがありますが、伝統的なユーザビリティ・テストに加えて用いるべきです。しかし、幾つかの評判のよいユーザビリティ・テスト手法(特に、ヒューリスティック評価および経験的知識に基づくウォークスルー評価)は、注意して用いなくてはなりません。
『第1章:デザインプロセスと検証』のガイドライン項目
- 1:1 目標を設定して言葉にする
- 1:2 反復デザイン・アプローチを用いる
- 1:3 リデザインの前後に Web サイトを評価する
- 1:4 有用なコンテンツを提供する
- 1:5 ユーザーの期待を理解し、それに応える
- 1:6 ユーザーの要件を規定する
- 1:7 パラレルデザインを行う
- 1:8 ユーザー・インターフェースに関する多くの問題を考慮する
- 1:9 見栄えの前にタスクの遂行に集中する
- 1:10 ユーザビリティの目標を設定する
- 1:11 妥当な数の評価者を選ぶ
- 1:12 Web上で検索されやすくする
- 1:13 評価者のバイアスを見分ける
- 1:14 ヒューリスティック評価を慎重に用いる
- 1:15 経験的知識に基づくウォークスルー評価を慎重に用いる
- 1:16 自動的な評価手法を利用する

