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1:11 妥当な数の評価者を選ぶ

ガイドライン

重要度:5点満点中の4点、実証度:5点満点中の4点異なるユーザビリティのテクニックを用いる際は、適切な評価者の数を選ぶ。あまりにも少なすぎれば Web サイトのユーザビリティは低下し、逆に多すぎれば価値のあるリソースを無駄遣いすることになります。

解説

ユーザビリティの評価を行う際に適切な評価者の数は、その方法によります。

  • ユーザビリティ専門家による調査および評価
    • 調査および評価の典型的な目標は、複数のユーザビリティ専門家のそれぞれに幅広いユーザビリティのガイドラインに照らし合わせてユーザー・インターフェースを調査してもらうことです。通常は、2~5名により行われます。
    • 調査研究では、ユーザビリティの評価を行う専門家の数が多ければ多いほど、発見されるユーザビリティに関する問題は多くなるとされています。しかしながら、発見されたユーザビリティの問題には、少なくとも1つは本当の問題ではないものがあるものです。より多くの人に評価してもらうことで見逃してしまう問題の数は減りますが、同時に誤検知(問題ではないのに問題であるとされること)の数が増えてしまいます。概して、ユーザビリティ専門家が優秀であれば優秀であるほど、その結果はより役に立ちます。
  • ユーザーによるユーザビリティ・テスト
    • デザインプロセスの初期に、少数のユーザー(約6名)によりユーザーテストを行うことで、インフォメーション・アーキテクチャ(ナビゲーション)および全体的なデザイン上の問題を発見することができます。もしその Web サイトがとても異なるタイプのユーザー(例えば、初心者と上級者)を対象にしている場合は、それぞれのタイプのユーザーごとに6名以上でテストを行うことが重要です。この初期段階におけるテストでのもう一つの重要な要素は、訓練されたユーザビリティ専門家をユーザビリティ・テストの運営者および観察者のリーダーにすることです。
    • ナビゲーション、基本的なコンテンツおよび見栄えのデザインが出来上がった時点で、定量的なタスク遂行のテスト(所要時間の計測、間違ったナビゲーション、コンテンツを探し出せない失敗など)を行うことで、ユーザビリティの目的が満たされているかどうかを確認できます。ユーザビリティの各目標が信頼できるレベル、たとえば95%、まで達成できているかどうかを確認するには、多くの数のユーザーでユーザビリティ・テストを行う必要があります。
    • 2つのサイト(すなわち、元のサイトと改善したサイト)のパフォーマンスを比較するときには、定量的なユーザビリティ・テストを実施するべきです。ユーザビリティ専門家がその結果にどれだけの信頼性を求めるかによって、必要となる被験者の数は多くなることもあります。
    • Web サイトの開発における工程の全般にわたって、ユーザビリティ・テストを繰り返し行うのがベストです。そうすることで、ユーザビリティ専門家およびデザイナーは、多くのユーザーを観察して、その意見を聞くことができるからです。

ソース(実証となる調査研究)

Bailey, 1996; Bailey, 2000c; Brinck and Hofer, 2002; Chin, 2001; Dumas, 2001; Gray and Salzman, 1998; Lewis, 1993; Lewis, 1994; Nielsen and Landauer, 1993; Perfetti and Landesman, 2001b; Virzi, 1990; Virzi, 1992.

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