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Web Accessibility Guidelines 2.0 : Transitioning Your Web Site

写真:講演する W3C/WAI のジュディ・ブリューワー氏

W3C / WAI では、現在 WCAG 2.0の策定作業を進めている。このセッションでは、WAI のディレクターであるジュディ・ブリューワー氏(写真)と WCAG ワーキンググループ担当のウェンディ・チゾルム氏が、WCAG 2.0 の概要を紹介した。

"コンテンツ"、"オーサリングツール"、"ユーザーエージェント" それぞれのガイドラインを策定

「WAI の活動領域には、テクノロジー、ガイドライン、評価・検証、教育、研究・開発の5つがあります。そして、これらは産業界や政府のサポートにより支えられており、Web サイトにアクセスする上での様々な障害による課題を解決することがミッションです。
WAI が策定しているガイドラインには、Web コンテンツのWCAG、オーサリングツールのATAG、そしてユーザーエージェントのUAAGの3つがあります。WCAGは現在2.0のワーキングドラフトが公開されており、この週末にワーキンググループのミーティングが行われる予定です。ATAG はバージョン 2.0が Last Call Working Draft になっていて、これはCMSも視野に入れています。そして、UAAG はブラウザやメディア・プレーヤーが支援技術でも操作可能であるようにというガイドラインです。これら3つがお互いと連携しあいながら、それぞれの役割を果たすことでアクセシビリティは実現します。」(WAI ディレクター ジュディ・ブリューワー氏)

Web アクセシビリティ、というと、どうしてもコンテンツばかりに関心が集まりがちだが、いくらコンテンツがアクセシブルであっても、そのコンテンツをユーザーに提供するブラウザなどのユーザーエージェントがきちんと解釈してくれなくては意味がなくなる。そして、Web コンテンツを生成するオーサリングツール(ホームページ作成ソフトや CMS など)がアクセシブルなコンテンツを生成してくれないと、コンテンツ制作者にかかる負担は計り知れなくなる。そこで、WAI では、"コンテンツ"、"オーサリングツール"、"ユーザーエージェント" それぞれのガイドラインを策定しているというわけだ。

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『WCAG 2.0』の概要とワーキンググループの活動状況

「WCAG 1.0 は、現在ワーキングドラフトが公開されている WCAG 2.0 が勧告になるまでは、Web コンテンツのガイドラインとして機能するでしょう。WCAG 2.0 は、WCAG 1.0 に対して寄せられたフィードバックを反映して、検証可能であること、テクノロジーやフォーマットに関係なく適用できること、といった視点で策定作業を進めています。これまでに、2003年の6月を皮切りに、2004年の3月、7月、11月とワーキングドラフトを更新して、パブリックコメントを募集してきました。その過程で約600の課題を議論して解決してきています。今週末にワーキンググループのミーティングがあるので、その成果を踏まえた更新版を4月に公開したいと考えています。
また、WCAG 2.0は、そのガイドライン本文だけでなく、テクニック文書、テストファイル、チェックリストといったものを、HTMLやCSSなどに分類した文書をできるだけ多く提供しようと準備しています。」(WCAG ワーキンググループ担当 ウェンディ・チゾルム氏)

WCAG 2.0 の特徴は、規格となるガイドライン本文以外に、様々なテクニック文書が提供されるという点にある。ガイドライン本文は改訂するには手続きが必要で時間がかかるため、できるだけ普遍的なものとして技術の進歩や変化に影響を受けないようにするためだ。そして、具体的な技術ごとの解説を、随時アップデート可能な附属のテクニック文書で提供していこうという考え方である。

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