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Strategies For Building Accessible Learning Web Applications And Games With Macromedia Flash MX

写真:デモをしながら講演するマイケル・ジョーダン氏

先日、音声ブラウザのホームページリーダー(英語版 3.04)による音声読み上げサポートが実現した Flash。このセッションでは、スクリーンリーダーによる音声読み上げに初めて対応した Flash MX でゲーム感覚の学習コンテンツを制作したマイケル・ジョーダン氏が、アクセシブルな Flash ムービーの制作ノウハウを紹介した。

Flash をアクセシブルにするかどうかは制作者次第

「2002年にリリースされた Flash MX から、Flash Player 6 が Windows PC の Internet Explorer でのスクリーンリーダーによる音声読み上げに対応したため、Flash コンテンツをアクセシブルにすることが可能になりました。現在では、JAWS 4.5、Window Eyes 4.2以上、そしてホームページリーダー 3.04 でアクセシブルに制作された Flash コンテンツを音声で読み上げることができます。
Flash をアクセシブルにするには幾つかのポイントがあります。例えば、まずマウスで操作可能なボタンやコントロールは全てキーボードだけでも操作できるようにすることです。Flash は自由度が高いので、制作者は自由にいろいろなことが出来ますが、その代わりにきちんとアクセシブルにしなくてはなりません。次に、Tabキーによる移動順序の制御を行う必要があります。デフォルトでの移動順序はトリッキーな面があるので、tabindex で移動順序を指定しなくてはなりません。そして、代替テキストを提供することです。アクセシビリティ・パネル、あるいは ActionScript を使ってボタンやアニメーションの代替テキストを記述するのです。」(Houghton Mifflin Company マイケル・ジョーダン氏)

このあたりは、Flash をアクセシブルにする上での基本中の基本だが、ジョーダン氏はこういう手法を用いて Flash をアクセシブルにするもしないも、結局はデザイナーやデベロッパー次第だ、とも述べた。

アクセシブルな Flash コンテンツの事例

子ども達はアニメが好きだから、アクセシブルなFlashに挑戦

「"GeoNet" というコンテンツを制作するにあたって、Flash を採用することにしました。その理由としては、Web 上だけでなく、CD-ROM でも配布することになっていましたし、様々なインタラクションが発生するのですが CGI と比較してもサーバの負荷を軽減できると考えたからです。そして、何よりも子ども達は動くアニメーションが大好きですからね。」(マイケル・ジョーダン氏)

また、 "Tackle Reading" というコンテンツでは、スクリーンリーダーによる使い方を説明する画面を用意したという。上向き矢印キーや下向き矢印キー、あるいは Enter キーや Back space キーなどを使ってどんな操作ができるか、というのを説明した使い方ページなのだが、特に Flash のようなオリジナリティのある操作方法を提供する場合には、こういったキー操作の説明を必ず用意するといった工夫も必要だ。

より多くの人が挑戦することで、可能性も飛躍的に向上するはず

「アクセシブルな Flash を制作するのは、私たち制作者にとってはチャレンジングなことですが、アクセシブルな Flash を作ることは可能なのです。制作者や発注者が Flash コンテンツの要件としてアクセシビリティというのを採り入れるようになれば、より多くの人たちがアクセシブルな Flash に挑戦するようになり、そうなることでより広範囲の人たちがクオリティのより高いものをより多く作り出すことになり、アクセシブルな Flash の可能性は飛躍的に向上するだろうと思います。」(マイケル・ジョーダン氏)

もしホームページリーダーの日本語版でも Flash の読み上げをサポートするようになれば、Flash をアクセシブルにしたいというニーズも増えてくるだろう。これまで日本でのアクセシブルな Flash の事例としては、富士通の事例がよく紹介されてきているが、それに続く事例がないのが現状だ。講演後にジョーダン氏から「日本の Flash 制作者の皆さんもどんどんアクセシブルな Flash に挑戦してほしい。まずトライしてみるのが大事だと思います。」というメッセージをいただいた。

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